APC 技術ブログ

株式会社エーピーコミュニケーションズの技術ブログです。

株式会社 エーピーコミュニケーションズの技術ブログです。

【DAIS2026】参加レポート:サンフランシスコ出張

はじめに

iTOC事業部GDAI部の山下です。2026年6月15日〜18日にアメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコで開催された Data + AI Summit 2026(DAIS2026) に参加してきました。今回は、現地の様子と特に印象に残った技術トピックを中心にレポートします。

また、弊社ではDAISのセッションをレポートしており、以下の特設サイトからセッションごとの解説ブログを参照できます。

ブログの記事は、Data + AI Summit のセッションを現地で視聴したエンジニアが、内容をできる限り客観的に共有することを目的に、生成AIを活用して作成したものです。

www.ap-com.co.jp

本ブログでは、いくつかのセッションの内容と、現地の雰囲気をご紹介していきます。

会場到着からチェックイン

会場に到着してまず向かうのがチェックインカウンター。事前に届いた確認メールのQRコードとパスポートをスタッフに提示すると、その場でバッジを受け取れます。 手渡されたのがこちら。表面には参加者の会社名と「ATTENDEE」の文字が大きく印字されたネームプレート、裏面はDatabricksのロゴをあしらった真っ赤なデザインでひと目でDAISと分かる仕上がりです。

裏面にはQRコードも印刷されており、セッションの参加時に提示することで登録済みのスムーズな参加などが行えます。 また、DAISアプリを事前にインストールしておくとそのなかにQUESTメニューがあり、進行中にQRコードをスタッフの方に読み込んでもらいQUESTを進めていくなど、より快適に楽しむことができます。

チェックイン自体は数分で完了。混雑する時間帯もありますが、オンライン事前登録さえ済んでいればスムーズに入場できます。バッジを首にかけたら、いよいよ会場内へ。

DAIS会場について

Databricks DATA+AI Summit 2026 の会場は、サンフランシスコ市内に位置する Moscone Center(モスコーン・センター)。住所は 747 Howard Street で、市内中心部からアクセスしやすい大型コンベンション施設です。

セッションは Marriott・Moscone South・Moscone West の3会場に分散して開催されており、テーマや規模に応じて各所で並行して進んでいきます。棟間の移動は徒歩圏内ですが、連続してセッションを入れると建物をまたいで移動することになるため、事前にアプリで会場マップとスケジュールを確認しておくのがおすすめです。

なお、一部のイベントはMoscone Center周辺の施設でも開催されており、会期中は周辺エリア全体がDAISの雰囲気に包まれていました。

keynoteセッション

DAISのハイライトとも言えるのが、毎朝行われる基調講演(Keynote)です。DatabricksのCEO Ali Ghodsi氏を中心に、業界を代表するリーダーが登壇し、データとAIの最前線を2日間にわたって伝えました。

Day 1(火曜日)|Lakehouse × AIエージェント

1日目は、OpenAIのGreg Brockman氏も登壇。「複雑なアーキテクチャが運用負荷を増やしてきた」という課題提起から始まり、シンプルで統合されたデータ基盤のビジョンが示されました。

注目のプロダクト発表として、Lakehouseの統合基盤を構成する以下が紹介されました。

Lakeflow — 宣言的パイプラインによるデータ取り込み・変換の管理

LakeBase — スケーラビリティ重視のトランザクションデータベース

Unity Catalog — データガバナンスの一元化

AI Gateway — AIモデル利用の統合管理

また、AIエージェント領域では Genie Ontology によるコンテキスト抽出と、用途別に最適化された Genieエージェントファミリー(対話型・コード特化・運用自動化)が発表されました。

techblog.ap-com.co.jp

Day 2(水曜日)|AIの民主化と新プロダクト群

2日目は、共同創設者の Matei Zaharia氏らも加わり、「データとAIの民主化」をテーマに講演が展開されました。

Ghodsi氏は「AIの能力は向上しているが、実運用にはコンテキストが不足している」と指摘。既存システムとの連携・運用コスト・セキュリティの課題が企業導入の壁になっているとした上で、以下の新プロダクトが発表されました。

Omnigent — エージェント管理のオープンソース化

AgentBricks — エージェント開発プラットフォームの拡張

Databricks Apps — SSO認証・ガバナンス・自動スケーリングを搭載したアプリ基盤

Customer Lake — LLMによる顧客プロファイル自動生成

Lakewatch — セキュリティレイク機能の統合

さらに Genie ZeroOps for ML により、モデル精度低下の自動検出と復旧を実現するMLOpsの自動化も披露されました。

なお、MicrosoftのSatya Nadella氏やReliance IndustriesのMukesh Ambani氏もビデオメッセージで登壇するなど、グローバル規模でのDatabricksの存在感を改めて感じました。

techblog.ap-com.co.jp

印象的だったセッション

印象的だったセッション 800以上のセッションが開催されたDAIS 2026の中から、特に印象に残った3つのセッションを紹介します。

Comprehensive Data Warehouse Migrations with LakeBridge

レガシーなデータウェアハウスからDatabricks Lakehouseへの移行を包括的に支援するツール LakeBridge の紹介セッションです。 LakeBridgeはDatabricks Labs発のOSSプロジェクトとして公開されており(GitHub: databrickslabs/lakebridge)、「Fast, predictable migrations to Databricks」をコンセプトに開発されています。

移行プロジェクトでよく直面する「未文書化のストアドプロシージャ」「不明な依存関係」「SQL構文の挙動差異」といった課題に対して、LakeBridgeは以下の4フェーズで対応します。

1. 評価(Assessment) — 自動インベントリ・複雑度スコア・系譜の可視化

2. コード変換(Transpiler) — Genie Codeを用いた自動変換

3. データ移行 — 増分処理またはフルスナップショット方式

4. 照合・検証(Reconciler) — テーブル・列・行レベルでの一致確認

各コンポーネントはAssessment・Transpiler・Reconcilerとして独立しており、必要なフェーズだけを切り出して利用することも可能です。 実務では「代表的なコードとデータを使った短期POCで変換精度を確認してから移行計画に落とし込む」流れが推奨されており、現場に即した現実的なアプローチが印象的でした。

techblog.ap-com.co.jp

Building an Explainable AI Research Agent With Databricks Genie

CVS HealthとDatabricksが共同で登壇し、小売現場の業務課題をGenieで解決した事例を紹介したセッションです。

Genie Space は、Unity Catalogに登録されたデータセットに対して自然言語で質問できるドメイン特化型のAIチャットインターフェースです。 アナリストがSQLクエリ例や業務用語(売上/平方メートルなどの指標定義)をあらかじめ設定しておくことで、単なるデータ検索を超えた業務コンテキストのある回答が可能になります。 また Agent mode を使うことで、複数ステップの分析を連続して実行するワークフローへの組み込みにも対応しています。

「なぜ今週の売上が下がったのか」——従来はデータサイエンティストがSQLの作成やメール対応に追われ、本来のモデル改良業務に集中できないという問題がありましたが、このアーキテクチャを用いることで数日かかっていた問い合わせ対応を数分に短縮。単なる自動化にとどまらず、関係部門との信頼構築にもつながったという報告が特に印象に残りました。

techblog.ap-com.co.jp

Lakewatch — オープンセキュリティレイクハウス

Keynoteでも発表されたDatabricksの新セキュリティプラットフォーム Lakewatch の詳細セッションです。「AI駆動型のSIEMを機械速度で実現する」というコンセプトのもと、従来のSIEMが抱える「データサイロ化」「分析機能の後付け」「コスト上昇」という3つの課題を解消するために設計されています。

プラットフォームは以下の3本柱で構成されます。

  • 統合 — Unity Catalogによる一元ガバナンスと、Delta Sharingによる安全なデータ共有。Lakeflow Connectで信頼性の高いログ取得を実現し、ベンダーロックインを排除
  • エージェント駆動 — Genieによる自然言語での脅威ハンティング、AgentBricksによる自動トリアージ、Detection as Codeによる検出ルールのDevOps管理
  • 無制限保持 — OCSF(Open Cybersecurity Schema Framework)への自動正規化と、ペタバイト規模のネイティブインデックス検索による高速クエリ

現在はプライベートプレビュー段階で、2026年夏にベータ、会計年度末に一般提供が予定されています。AIを活用した攻撃の高度化が進む中、Databricksがセキュリティ領域にも本格参入してきたという点で、今後の動向が最も気になるプロダクトの一つです。

techblog.ap-com.co.jp

セッション以外の楽しみも充実

DAISはセッションだけでなく、現地ならではの多彩な体験も魅力です。

Data After Hours ― 夜のスペシャルイベント

6月17日の夜、Oracle Parkで開催された特別イベント「Data After Hours」では、フードやドリンクを楽しみながら、ライブエンターテインメントやヘッドライナーパフォーマンスで盛り上がりました。日中の学びの熱量そのままに、参加者同士がリラックスした雰囲気で交流できる場となっていました。

Expo ― 25,000人規模のコミュニティと出会う

Expoエリアには150社以上のイノベーションパートナーが出展し、各社の専門家と1対1でじっくり話せるインタラクティブなブースが並んでいました。世界中から集まる25,000人超のピアとの出会いは、オンラインでは得られない刺激に満ちていました。

Braindate ― 個別マッチングによる深い対話

「Braindate」は、1対1またはグループ形式で興味・課題が近い参加者同士をマッチングする仕組みです。セッションでは聞けない踏み込んだ議論や、思いがけないつながりが生まれる場として好評でした。

Women in Data + AI ― 女性リーダーとの交流

女性リーダーによるパネルディスカッションや専用プログラムも開催。多様な視点からAI・データ活用のキャリアを考える機会となっていました。

ハッカソン ― OpenAI共催の2日間

OpenAIと共催の「Databricks Apps & Agents for Good Hackathon」も開催され、2日間にわたって参加者が実際にプロダクトを作り上げる熱気あふれるイベントとなっていました。

DAIS終了後のオフ

帰国前日は1日オフをいただき、サンフランシスコを散策しながら食事やお土産選びをして楽しみました。

坂道が多かったことがとても印象的で、坂に対して車が90度に駐車していて驚きました。

(前輪を少し斜めにすることが坂道駐車のポイントのようで、どこを見てもそうしてました。)

サンフランシスコは6月中旬でも1日を通して15℃前後ととても過ごしやすい気候でしたが、このような坂道を徒歩で移動したときはさすがに汗をかきました。。 現地の人は、車や電車やLoopでの移動をしている人が目立ちました。観光客は徒歩で街を散策して観光地を楽しんでいる方が見受けられました。

いくつか写真を添えてご紹介です。

  • 現地のハンバーガーチェーンで頼んだハンバーガー

肉がジューシーでオニオンの歯ごたえがよかったです。ポテトはマシーンでこの形に切るところから調理されていました。

  • アイスクリーム屋には日本にない味がたくさんあってみているだけで楽しめました

"melty milk chocolate" という味を選びました。人生で3本の指に入るくらい美味しいアイスでした。

  • 室内にカフェを備えたチョコレート専門店

ここでチョコレートをお土産としてたくさん買いました。

  • サンフランシスコの空

実は夜の8時です。

おわりに

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

今回のサンフランシスコ渡航は人生初の海外ということもあり、単なる出張を超え海外での経験として非常に充実した機会となりました。 多岐にわたるセッションへの参加を通じて多くの知見を得ることができ、満足度の高い遠征でした。

最後に、DAISのセッションを報告する特設サイトにもご関心をお寄せいただければ幸いです。