
はじめに
2026年6月2日、Microsoft Build 2026 で GitHub Copilot app が発表されました。
テクニカルプレビュー自体は2026年5月14日から始まっていたのですが、waitlist が設けられ、一部のユーザーしか利用できませんでした。
今回、晴れて waitlist が廃止され、すべての有料プラン(Pro / Pro+ / Business / Enterprise)で利用可能になったのです。
【2026年6月18日 追記】 テクニカルプレビューが終了し、GAされました! GAに伴い、無料プランを含むすべてのユーザーが利用可能になりました!
本記事では、普段 VS Code + GitHub Copilot を使っている ACS 事業部の田中(@shuhey1220)が、GitHub Copilot app の概要やセットアップ手順・主要機能についてまとめました。

GitHub Copilotの提供形態を整理する
本題に入る前に、GitHub Copilot の提供形態とその名称を整理しておきます。
一言に GitHub Copilot と言っても、その提供形態と機能はここまで多様かつ複雑になってきているんですよね。
混乱を防ぐため、本記事では下表の形態名を省略せずに用います。
| 形態名 | 用途 | 動作環境 |
|---|---|---|
| GitHub Copilot | インライン補完、Chat、Agent mode | 各種 IDE(VS Code、GitHub Codespaces など) |
| GitHub Copilot CLI | ターミナルでのエージェント操作 | ターミナル |
| GitHub Copilot on Github.com | ブラウザ上での質問・コードレビュー | Github.com |
| GitHub Copilot cloud agent | Issue から PR の作成までを自律的に処理 | Github.com |
| GitHub Copilot app | 並列エージェントセッション、Canvas、統合ブラウザ | デスクトップアプリ |
どうでもいいけど GitHub Copilot App じゃなくて GitHub Copilot app なんですよね。なんでなんだろう。
GitHub Copilot appの概要
GitHub Copilot app は、エージェント主導型開発のためのデスクトップアプリです。
自分で開発・実装するのではなく、作業の指揮に集中するワークフロー向けに設計されており、複数の AI エージェントを並列で指揮できます。
GitHub Copilot の Agent mode と似ていますが、並列セッション管理や Canvas など、専用の機能があります。
また、GitHub Copilot CLI 上に構築されているため、追加設定や拡張機能なしで GitHub と連携します。
リポジトリ、ブランチ、CI パイプラインがそのまま動作し、GitHub Issue、Pull Request、開発ライフサイクル全体を1つの場所で管理できるため、コンテキストスイッチ(IDE、ターミナル、ブラウザなどの反復横跳び)の煩わしさがありません。
インストールとアカウント認証
動作要件
- GitHub Copilot のいずれかの有料ライセンス(Pro / Pro+ / Business / Enterprise)
- GitHub Copilot Business / Enterprise を利用している人は、Organization または Enterprise でプレビュー機能と Copilot CLI を有効にする必要があります。
- Windows / macOS / Linux 対応
手順
- 公式ページにアクセスして、OS に合ったインストーラーをダウンロードする。
GitHub Copilot app

- インストーラーを起動して、セットアップする。

- GitHub Copilot app を起動して、GitHub アカウントで認証する。
- Sign in to GitHub を選択すると、認証コードが表示されます。
- 同時に認証コードの入力ページがブラウザで表示されるので、認証コードを入力して、認証を進めます。
- 認証後、ワークスペースやアプリのカラーテーマを設定するオンボーディングが開始します。後から設定することもできるので、スキップしても構いません。

主要機能の紹介
Sessions:エージェントセッションの操作
GitHub Copilot app では複数のエージェントセッションを同時に実行できます。
GitHub Copilot の Agent mode は1つのワークスペースで1セッションですが、GitHub Copilot app なら複数セッションを並行して進められます。
各セッションは個別に git worktree とブランチを持ち、ファイル・会話・タスク状態が隔離されます。
セッションを開始する
サイドバーの Sessions の右にある + ボタンをクリックして、新しいセッションを開始します。

- リポジトリやセッションの実行場所を選択する。
プロンプトボックスの下のドロップダウンメニューから、セッションモード・AI のモデル・推論の深さ(reasoning effort)を選択する。
セッションモードはエージェントの自律度を制御します。
モード 動作 Interactive エージェントが変更を提案し、ユーザーの入力を待ってから次に進みます。 Plan エージェントが先にプランを作成し、ユーザーが承認してから実行します。 Autopilot エージェントが完全に自律で動作します。コード記述・テスト実行・反復を入力待ちなしで進めます。
プロンプトボックスにタスクを入力する。
#で Issue 参照、@でファイル添付、/でコマンド呼び出しが可能です。
エージェントが作業を開始すると、アクティブなセッションはサイドバーにリポジトリごとにグループ化されて表示されます。
Quick chats
サイドバーの Quick chats は、git worktree やブランチを連携せずに対話できるモードです。
セッションを開始する前のブレインストーミングや質問に使えます。会話履歴は保存され、一覧から再開できます。
My work:Issue と Pull Request の管理
サイドバーの My work から、セッションや参照しているリポジトリに関連する Issue と Pull Request を一覧で確認できます。
Issue からセッションを開始すると、エージェントが Issue のコンテキストを読み込み、プランの提案・実装・PR 作成まで進めてくれます。

Pull Request のレビューもアプリ内で完結します。
差分の確認やレビューコメント、エージェントへの修正依頼が同画面で行えます。

Agent Merge
Pull Request をマージしたいときは、アプリ上部で Agent Merge を有効にします。
Agent Merge はセッションのエージェントにそのプルリクエストを解析させます。
ブロッカー(未解決のレビューコメントや CI ワークフローの失敗など)を修正し、マージが可能になった時点で自動的にマージします。
バックグラウンドで動作し、なんとアプリを再起動しても継続します。
Automations:エージェントタスクの自動化
Automations は、エージェントタスクを定期スケジュールまたはオンデマンド(任意のタイミングで)実行できる機能です。
例えば「毎朝新しい Issue をトリアージする」「オープン中の PR のレビュー状況をチェックする」といった繰り返しタスクを自動化できます。

Automationの作成
サイドバーの Automations から作成・管理します。

- New automation をクリックする。
- 各項目を設定する。
- 名前
- トリガーや実行する曜日・時刻
- プロンプト(タスクの内容)、セッションモード、AIのモデル、推論の深さ
- Run in the cloud:有効にすると、クラウド上(GitHub がホストする Cloud sandbox)で実行され、ローカルマシンが起動していなくても動作する。
- Create で保存、Create and run で保存後すぐにテスト実行する。
Canvas:人間とエージェントの共同作業
Canvas は、人とエージェントが同じ画面上で共同作業するための作業スペースです。
チャットが「指示と議論を繰り返す、対話の場所」であるのに対し、Canvas は「成果物を見ながら直接手を加えられる、共同作業の場所」です。
エージェントが作業を進めると Canvas が更新され、ユーザーも同じ画面上で直接編集・操作できます。
エージェントはユーザーの変更を踏まえて作業を再開・続行するため、プロンプトだけに頼らず視覚的に方向修正できます。
Canvasの作成
セッション内で /create-canvas を実行して作成します。
- セッションのプロンプトボックスに
/create-canvasと入力し、プロンプトを記述する。- 今回は例として次のプロンプトを使用しました。
Create an agentic kanban canvas with actions to create, assign, and move cards.
カードの作成、割り当て、移動を行うアクションを備えたエージェント型カンバンキャンバスを作成してください。
- 今回は例として次のプロンプトを使用しました。
- Canvasのスコープを選択する。
- Project scope(
.github/extensions):リポジトリにコミットされ、チーム共有されます。 - User scope(
~/.copilot/extensions):ローカルマシン上の個人用です。

- Project scope(
- エージェントがCanvasを構築し、右サイドパネルに表示する。
Canvas は作成後も「機能を追加して」「UI を変えて」といったように、プロンプトで反復的にカスタマイズできます。

その他の機能
- MCP サーバーの接続:各種外部ツールやデータソースを接続できます。
- Rubber duck:実装前の壁打ちです。問題を整理してからコードに向かえます。
- セッションの検索:
/chronicleコマンドで過去のエージェントセッションを横断して検索できます。 - 音声入力:プロンプトをデバイスによる音声認識で入力できます。音声データは端末外に送信されません。
- Agentic browsing:アプリに内蔵されているブラウザをエージェントが自律操作し、UI の変更を自ら検証します。クリック・入力・スクリーンショットの取得なども可能です。
まとめ
機能としては GitHub Copilot CLI 準拠の強化版といった感じですが、GUI による直観的な操作が可能なため使いやすいと感じました。(CLI での操作に慣れていない自分には本当にありがたい。)
ただ、GitHub Copilot app にはエディターが内蔵されていないため、GitHub Copilot app でタスクをエージェントに任せながら、コーディングは VS Code + GitHub Copilot で進める、という使い分けになるでしょう。
また、Microsoft が提唱した Agentic DevOps(面倒な作業を AI エージェントに任せ、それを指揮する人間は本当に価値のある創造的な開発に専念する開発スタイル)では、GitHub Copilot coding agent(現 cloud agent)や Agent Mode を活用するビジョンが掲げられていました。
並列セッションで複数のタスクをエージェントに委任し、Agent Merge で Pull Request をマージさせ、Automations で定常作業を自動化する。
この一連の流れを実現する GitHub Copilot app は、Agentic DevOps の実現に一歩近付くためのフロントエンドだと感じました。
今回は主要機能をさらっただけなのでユースケースやベストプラクティスを見出すところまではたどり着けていません。
GA に向けて、その他の機能も含めて Deep Dive していきたいものです。
ACS 事業部のご紹介
わたしたち ACS 事業部は、Microsoft Azure や GitHub ソリューションを中心とした、DevOps や SRE・Platform Engineering の支援をしております。
導入に向けた具体的なご相談はもちろん、「自社の開発環境にどう適用すべきか分からない」といった壁打ち段階のご相談も大歓迎です。
いつでもお気軽にお問い合わせください。
www.ap-com.co.jp
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