
はじめに
みなさんこんにちは。エーピーコミュニケーションズ ACS事業部 亀崎です。
2026年3月に開催されたKubeCon + CloudNativeCon EU 2026のセッションの1つ 「The State of Backstage in 2026」で、「AIContext」というカタログの種類が 検討されていることをちらっとご紹介いたしました。
AIContextというカタログの種類が検討されている中、2026年5月に公開されたばかりの Backstage v1.51 では、このAIContext構想の第一弾とも言える「AiResource」というカタログの種類が追加されました。
そこで今回はv1.51時点で表現できるAI関連カタログについてご紹介したいと思います。
表現できるAI関連カタログ
Backstage v1.51の時点で表現できるカタログは2種類あります。
AiResource カタログ
AiResource というKindが追加されました。定義は @backstage/catalog-model に追加されています。
定義をみるとすでに skill や rule といったタイプのAiResource カタログが定義されています。
また、実際にはbackend側に plugin @backstage/plugin-catalog-backend-module-ai-model を
インストールすることで登録することができます。
MCP Server (APIカタログ)
またカタログの種別ではないですが、既存のAPIカタログのspec.typeに mcp-server が追加されました。
このカタログにはspec.remotes という属性が定義されており、MCP Serverの接続先を登録することができます。
AI関連カタログの活用
実は上記のカタログエンティティは、まだ「登録ができる」という段階で、 特別な表示をするようなExtension Pluginは登場していません。 (エンティティ表示の設定にもよりますが、上記のカタログエンティティを登録した場合は、 デフォルトの表示がされると思います) しかし、まず今回ベースとなる部分を公開したことで、そのカタログデータを活用すべく 様々なExtension Pluginも登場してくると思います。
例えば、組織内のAI関連情報の公開です。
皆さんの組織でも現在活発にAIの活用を推進されているのではないでしょうか。
当然 skillなども数多く作成されていることと思います。
そうした skill の中には特定のプロジェクトだけの利用ではなく
「これはチーム内で共有したい・標準化していきたい」「組織全体で共有のものにしたい」
といったものも登場しているのではないでしょうか。
そうしたものを利用する際は npx skills CLI や Microsoftが先日公開した apm CLIで
管理したり、GitHub OrganizationやEnterprise レベルで登録・公開するなどを
していると思います。
これらで公開はできるのですが、
- 誰がそのskillをメンテナンスしているのか
- このSkillをアップデートした際、どのプロジェクトに影響が出るのか?
といったところを把握することはできません。 こうしたオーナーシップの明確化や依存関係の管理といった部分が、Backstageのカタログで実現するものです。
mcp-serverも同様です。チーム内・組織内で利用可能なMCP Serverにはどういったものがあるのか。 その管理主体はどこなのか、実際に利用しているプロジェクトはどれか、といった情報をカタログとして 登録・管理できるようになります。
単にオーナーシップと依存関係を管理するだけでなく、それ以上の拡張機能も今後Pluginとして 登場してくると思います。(そうしたPluginを私自身も作りたいと思っています)
AI関連のリソースを組織的にどう管理していけばよいかというのは、 まだまだこれから成長する領域でもあります。そして検討しなければならないことも多数あります。 そんな中でもカタログ化する部分をBackstageが担おうと、動きが活発化しているということを 今回のご紹介でご認識いただければと思います。
最後に
弊社では、Backstageのマネージドサービスである「PlaTT」 を提供しています。 開発者ポータルの前提となる Platform Engineeringの導入支援も行っております。 今回ご紹介したAI リソース管理は、Backstage のカタログ化だけではなく、 どう管理するかといった組織の Platform Engineering の仕組みとも合わせて整備する必要があります。 弊社では、このような AI リソース管理の仕組みづくりも含めてご支援しています。 開発者体験を向上し、開発生産性を高めたいとご検討の皆様、ぜひ弊社までご相談ください。