
iTOC事業部 マネージドビジネスソリューション部の武居です。 APCの本社NWインフラの請負部隊とICTセールス&コンサルチームの責任者として、お客様へITインフラ周りの提案を行っております。 2026年3月23日~26日までの4日間、アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコで開催された RSA Conference 2026に参加してきました。 APCとしてこのイベントに参加するのは今回が初めてで、右も左もわからない中ではありましたが、最新のセキュリティ動向をチェックするため、当社からは4名で参加しました。 本記事では、私が参加した各メーカーや各社の基調講演、セミナーを中心にご紹介します。 最新のCTEM動向やブースのチェックについては、弊社の別の担当が別途レポートを公開していますので、ぜひそちらもご確認ください。 techblog.ap-com.co.jp
■2026年のRSAカンファレンスの印象
まず、今年のRSA Conferenceで強く感じたのは、やはり「AI一色」ということでした。 AI SOC、AI Defense、Agentic AI など、会場の至るところでAIに関連するキーワードが掲げられており、今年のセキュリティ業界における関心の高さが非常に強く印象に残りました。
その中で、海外ではどのような動向が語られ、どのような提案が行われているのか。日本との違いも意識しながら、可能な限り多くのセミナーに参加して情報を集めてきました。 尚、今回は初参加ということもあり、私は「Expo」パスで参加しました。そのため、すべての講演を聴講できたわけではありませんが、それでも日程が埋まるほど多くのセッションが用意されており、RSA Conferenceの規模感と熱量をあらためて実感しました。
■ セキュリティの価値を効果的に伝える(Effectively Communicate Security’s Value)
こちらは South の2階、セミナールームで実施していました。

内容としては、「セキュリティは単なるコストではなく、経営戦略上の投資として捉えるべき」という話や、「製品や仕組みを導入するだけではなく、ビジネスを前に進めるパートナーであるべき」という話が中心でした。これらは日本でもよく語られているテーマですが、あらためて重要性を感じる内容でした。
そのうえで、セキュリティビジネスを進めるうえでのポイントとして、次の3つが挙げられていました。
① Business Leader First ② Risk Manager ③ Growth Leader
単に導入を進めるのではなく、お客様のビジネスそのものを理解し、その成長やリスクも踏まえながら支援していく必要がある、そうしたメッセージが印象に残りました。 そしてこの考え方は、提案する側だけでなく、情報システム部門の方々にとっても、SIerやベンダーが本当にビジネス視点で伴走できているのかを見極めるうえで、ひとつの指標になる内容だったと感じます。 私たちとしても、こうした観点でお客様に向き合えているかを、あらためて振り返るきっかけになりました。
■ AI vs AI 攻撃の進化よりも速く防御を再構築する方法(How to Reshape Defense Faster than Attackers Reshape Offense)
こちらのセッションはメインステージで行われていました。日本ではなかなか見ることのない規模感で、会場の広さにも圧倒されました。

「AIを使えば便利になる」という段階はもう過ぎて、これからは「自社のAIが攻撃されないか」「攻撃者のAIスピードに自社の防御AIがついていけるか」が問われる時代に入っていると感じました。 この「AI vs AI」の土俵に立ち、どこまで現実的にケアできるか。そこが今後の提案における重要なポイントになっていきそうです。
■ Robots vs. Robots
立て続けに、「Robots vs. Robots」というセッションも聴講しました。

これまでのセキュリティは、「人間」を守ることを前提に考えられてきましたが、これからは「Agent(エージェント)」をいかに守り、いかに制御するかが重要になっていくとのことでした。
AIエージェントは、私たちの代わりにさまざまなデータへアクセスし、自律的に判断し実行する存在になっていきますが、一方で、それはAgentが「これまでにないほど強い権限」を持つことも意味します。
特に印象に残ったのは、電車やタクシーなどの自動運転を例にした説明でした。 サンフランシスコでは Waymo(ウェイモ) という「完全無人自動運転タクシー」が動いていたので、とてもイメージもしやすかったのですが、今後は、さまざまなインフラにAIが組み込まれ、将来的にはF1ですら人が乗らない時代が来るかもしれないです。
個人的には、F1からドライバーがいなくなったらヒューマンドラマがなくなってしまうので、あまり面白くないな……と思ってしまいましたが、、、
話を戻すと、だからこそ、Agentにどのような権限を与えるのか、その権限をどう管理するのか、そして裏側にあるデータをどう守るのか、そこがこれからのポイントになっていくのだと感じました。
■ Paloalto Japan セッション
こちらは招待制のセッションで、私たちもパートナーとして参加してきました。

このセッションでも、やはりAIに関する内容が多く取り上げられていました。 初日の月曜日に実施していただけたこともあり、その後に参加したRSAカンファレンス全体の内容を理解するうえでも、とても入りやすいセッションだったと感じています。
Palo Alto Networks全体のアーキテクチャに加え、 Prisma AIRS 3.0 を含む新しいソリューションに関する説明もあり、とても勉強になりました。 「AI Agent Gateway」という言葉は、今の時点ではまだあまり馴染みがないかもしれませんが、これから当たり前に使われていく概念になるのだと考えると、少し先を見ている感覚もあり、とても有意義なセッションでした。

■ Cisco セッション
こちらも招待制のセッションで、弊社もCiscoのエコシステムパートナーですので、外せないセッションのひとつでした。 Ciscoのアーキテクチャや製品情報は日頃からキャッチアップできているつもりだったのですが、「Zero Trust for Agent」という概念は面白いと感じました。

各社が注目しているように、これからは Agent が主体的に動いていく社会になっていく中で、この考え方を用いて提案やセキュリティ強化を進めていく必要があると感じました。 また、Cisco については Splunk とあわせて2つのブースで出展していましたので、セッションとあわせてブースでも製品知識を集めることができたのは、とても良かったです。

■ RSAC Japan Night
初日の夜に開催された、日本のセキュリティ関係者が一堂に集まる懇親会にも参加してきましたが、おそらく100名ほどが参加しており、会場はとても賑わっていました。 開始時間は遅めだったのですが、いろいろな方と名刺交換や意見交換をしているうちに、あっという間に時間が過ぎてしまい、とても思い出に残る時間になりました。

■まとめ
初めての参加ということもあり、さまざまなセッションに参加し、各ブースを回っているだけでもまったく時間が足りないほどで、非常に満足度の高いイベントでした。 今回の参加にあたり、調整いただいた関係者の皆さま、そしてご招待いただいた皆さまには、あらためて感謝申し上げます。
弊社エーピーコミュニケーションズでは、セキュリティ製品に関するご相談を承っています。 特にネットワーク、クラウド、セキュリティ、ゼロトラストなど、インフラ全般のお悩みに幅広く対応していますので、ぜひお気軽にご相談ください。
また、AIに関する事業についても注力しており、専門部隊も立ち上げています。 現時点では実績はこれからの段階ではありますが、これから一緒に取り組んでいきたい企業様やパートナー様がいらっしゃいましたら、ぜひお声がけいただければと思います。