はじめまして、今年新卒として入社させていただいた吉村です。
先日、幕張メッセで開催された「Interop Tokyo 2025」に参加しました。本記事では、その中で特に興味深かった展示や、私が感じた学びについてご紹介します。至らない点もあるかと存じますが、皆様のご参考になれば幸いです。
1.はじめに:Interop Tokyoの感想
今年のInteropにおける全体的な展示テーマとして印象的だったのは、AIを活用したサービスをいたるところで目にしたことでした。ネットワーク機器における活用も例外ではなく、複雑な管理や運用をAIがどのように効率化し、自動化していくのかについて興味を持ちました。
2.Juniper Networks社のJuniper Routing Director
数ある展示の中でも、特に私の目を引いたのがJuniper Networks社のブースでした。Juniper Networks社が紹介していた「Juniper Routing Director」というソリューションは、AIがネットワーク管理の未来を示す一例だと感じました。ネットワークにおける生成AIの活用の先進的な事例として魅力を感じたので、ご紹介させていただきます。
3.Juniper Routing Directorとは
Juniper Networks社が提供するソリューションの一部であり、ネットワークのデバイスライフサイクル全体を管理するための機能になります。ソリューションとしてサービス開通の自動化、デプロイ前のサービス計画、モデル化、検証を実施し、サービス提供を支援することを目的としています。
「Juniper Routing Director」でできることとして、以下が挙げられます。
- 自動化されたデバイスライフサイクル管理
- 予測可能で信頼性の高いネットワークの構築
- 人為的ミスを削減し各工程を簡素化
これらの機能により、「Juniper Routing Director」は、デバイスの物理的な管理だけでなく、AIによる予兆分析でネットワークの健全性を診断し、パフォーマンスの最適化・問題の予測と解決までを、AIの活用で実現しています。
正直なところ、新卒の私には、これらの機能が具体的にどのような形で現場に導入され、どれほどのインパクトをもたらすのか、その詳細をすぐに理解するのは難しい部分もありました。しかし、説明を聞いているうちに、ネットワーク運用がここまでAIによって効率化されるとは想像以上で、その可能性に大きな魅力を感じました。
4.終わりに
今回の展示会を通して、AIがネットワーク領域に与える影響の大きさを肌で感じました。展示されていたソリューションの多くがAIによる自動化や効率化に取り組んでおり、これは運用業務だけでなく、ネットワーク全体のあり方を大きく変えるものだと思いました。
将来的には、ネットワークが自律的に最適化され、問題解決まで行うようになるかもしれません。そのような時代が来たとしても、人間が担うべき役割は必ず残ると信じています。特に、AIでは難しい複雑なコミュニケーションや、創造力が求められる要件定義や設計といった業務では、今後ますますエンジニアとしての技量を発揮できる機会になると思います。
私自身、新卒としてこれから経験を積んでいく中で、単に運用業務をこなすだけでなく、要件定義といった業務に積極的に関わり、創造力やコミュニケーション力を磨いていきたいと強く思いました。