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【OCI】無料枠でチャレンジ!ATP作成から簡単なデータ操作、グラフ可視化までやってみた

はじめに

こんにちは!クラウド事業部の志賀です。
今回は無料枠(OCIのAlways Free)の範囲内でAutonomous Transaction Processingの作成、簡単なデータ加工からグラフでの可視化までを一貫して体験するハンズオンをご紹介します。

  • Autonomous Transaction Processingの作成
  • SQLを使った簡単なデータの変換・加工
  • SQL Developer Webでの簡易的なデータ可視化

1. ATPの作成

先ず「ATP」とは「Autonomous Transaction Processing」の略であり、トランザクション、分析、バッチのワークロードを同時に実行するために最適化された、完全に自動化されたデータベースサービスです。
※補足:Autonomous Database (ADB)が総称であり、後述でもありますが、ワークロードのタイプによってATPなどの略称があります。

www.oracle.com

1.1 Autonomous Databaseの作成手順

①画面左上のナビゲーションメニューから「Oracle Database」>「Autonomous Database」をクリックします。

②「Autonomous Databaseの作成」をクリックします。

③以下の項目を設定します。
* 表示名: 例: test-adb
* データベース名: 例: testatp
* ワークロード・タイプ: 「トランザクション処理」を選択します。(今回はATPを使用するので「トランザクション処理」を選択します。)
* データベース構成: 「Always Free」にチェックを入れます。(今回バージョンはそのまま19cにしています。)
* 管理者資格証明: ADMIN ユーザーのパスワードを設定します。
* ネットワーク・アクセス: 「すべての場所からのセキュア・アクセス」を選択します。(テストのため)
※キャプチャでは今回拡張オプションを特に触っていないので省略しています。
④画面右下の「作成」をクリックします。

⑤作成したATPの画面に遷移し、ステータスが「使用可能」になることを確認します。

2. CSVデータの準備とATPへのアップロード

次にテスト用のCSVデータを作成し、先ほど作成したATPに格納します。

2.1 CSVデータの作成

Windows標準の「メモ帳」を使って、以下内容の簡単なCSVファイル( test.csv )を作成します。

id,fruit_name,price_yen,purchase_month
1,Apple,150,2024-01
2,Orange,120,2024-01
3,Banana,80,2024-02
4,Grape,300,2024-02
5,Apple,160,2024-03
6,Orange,130,2024-03
7,Strawberry,450,2024-04
8,Banana,90,2024-04
9,Apple,140,2024-05
10,Grape,320,2024-05

2.2 SQL Developer Webへのアップロード

保存したCSVファイルをATPにアップロードします。

①ATPインスタンスの詳細画面で「データベース・アクション」>「SQL」をクリックします。

②SQL Developer Webが開くので、「データ・ロード」をクリックします。

③「データ・ロード」画面で、先ほど作成した test.csv をドラッグ&ドロップします。 ④「アップロード」をクリックします。完了するとアイコンがチェックマークに変わります。

⑤表に自動で認識されたことを確認します。

3. 簡単なデータの変換の実施

ロードしたデータを、変換、数値の計算を試してみます。
変換後のデータを TEST_LOWERCASE_FRUIT という新しいテーブルに格納します。

3.1 果物名を全て小文字に変換する

①変換前(「表名」を右クリック > 「開く」> 「データ」から確認できます。)

②コマンドを入力し、「文の実行」をクリックし、小文字へ変換します。

③変換後

4. 果物ごとの売上の合計とグラフの作成

4.1 果物ごとの売上の合計を出す

コマンドを入力し、「文の実行」をクリックします。
問い合わせ結果より値段の合計が表示されたことを確認できます。

4.2 加工したデータをグラフで表示する

①「チャートの作成」のアイコンをクリックします。

②チャートの作成画面が表示されるので、必要事項を入力し「次」をクリックします。

③「チャートタイプ」、「スタイル」、「グラフ化したい列」を選択し「作成」をクリックします。
※チャートタイプはいくつか種類があり、今回は「円グラフ」を選択してみました。

④「作業後チャートに移動」にチェックを入れている場合、チャート画面に遷移します。
⑤「新しいタブで開く」をクリックすると開けます。

まとめ

今回はOCI Always Free枠の範囲内でATPを使用し、CSVデータの簡単な加工から可視化までの一連のプロセスを体験しました。
また、SQL Developer Webの直感的な操作性も実感いただけたかと思います。
無料枠でグラフがここまでできるのは驚きでした。

おわりに

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