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【OCI】ブロックボリュームを作成してインスタンスにアタッチしてみた

目次

はじめに

こんにちは、クラウド事業部の田代です。
OCIのストレージサービスであるブロックストレージを作成してインスタンスにアタッチしてみたので、手順を紹介させて頂きます。実際の画面を見ることでよりイメージしやすいと思うので、ご参考にして頂けますと幸いです。

前置き(ブロックストレージについて)

Oracle Cloudのブロックストレージはデータをブロック単位で管理するストレージ方式です。
主な特徴は以下の通りです。

<特徴>

  • データをブロック単位で管理
  • 高速なデータ読み書きが可能なのでデータベースやトランザクション処理に最適
  • 必要に応じてストレージ容量を拡張可能
  • データの冗長性を確保し障害時の復旧が容易

また、主要クラウドである AWS/Azure/GCP と比較すると以下の通りです。

項目 OCI Block Storage AWS EBS Azure Disk Storage GCP Persistent Disk
スケーラビリティ 容量拡張可能 容量拡張可能 容量拡張可能 容量拡張可能
冗長性 自動レプリケーション 自動レプリケーション ゾーン冗長 ゾーン冗長
コスト 1ヶ月あたりのGBストレージ容量 従量課金 従量課金 従量課金

コスト面で主要クラウドと差別化してるイメージですね。
Oracle公式情報: クラウドの価格表 | オラクル | Oracle 日本

ブロックボリューム作成

①左上のナビゲーションメニューから「ストレージ」-「ブロック・ボリューム」の順に選択します。

②「ブロック・ボリュームの作成」をクリックします。

③「ブロック・ボリュームの作成」画面で以下の通り入力します。

名前:任意のブロック・ボリューム名
コンパートメントに作成:任意のコンパートメントを選択
可用性ドメイン:配置したい可用性ドメインを選択

ボリューム・サイズとパフォーマンス:ここでは「デフォルト」を選択しています

「カスタム」を選択して以下のようなオプションを設定することも可能です。詳細な説明はここでは割愛させて頂きます。

  • パフォーマンス・ベースの自動チューニング
  • デタッチ済ボリューム自動チューニング

④予約を有効にして、特定のインスタンスのみがボリュームにアクセスできるようにします。

⑤今回はテスト用のブロック・ボリュームなので設定しませんが、バックアップ・ポリシーを指定できます。

  • ゴールド ・ブロンズ/シルバーのバックアップ機能(月次/週次増分バックアップ)を含む
    ・日次増分バックアップ
    ・保持期間は7日間

  • シルバー
    ・ブロンズのバックアップ機能(月次増分バックアップ)を含む
    ・週次増分バックアップ
    ・保持期間は4週間

  • ブロンズ
    ・月次増分バックアップ
    ・保持期間は12ヶ月

⑥こちらも今回はテスト用のブロック・ボリュームなので設定しませんが、クロス・リージョン・レプリケーションを指定できます。

⑦ボリュームの暗号化は「Oracle管理キーを使用した暗号化」を選択します。「顧客管理キーを使用した暗号化」ではVaultサービスで管理される独自のキーを設定できます。

⑧必要な項目を設定し終えたら「ブロック・ボリュームの作成」ボタンをクリックします。

⑨以下のようにブロック・ボリュームが「使用可能」となっていることを確認します。

Step2 インスタンスにアタッチ

インスタンスは既に作成済みであることを前提とします。

①「ブロック・ボリュームの詳細」画面にて、下にスクロールして「アタッチされたインスタンス」を選択します。

②「インスタンスにアタッチ」をクリックします。

③「アタッチメント・タイプ」で「ISCSI」を選択します。(ブロック・ボリューム作成時に予約を有効にしているため「ISCSI」しか選択できません。)

④用途に合わせて「アクセス・タイプ」を選択します。ここでは「読み取り専用」を選択します。

⑤アタッチしたいインスタンスとデバイス・パスを選択します。オプションの2項目については用途に合わせて☑を入れます。

  • CHAP資格証明が必要
    ・インスタンスとボリューム間の認証に「CHAP」というプロトコルを使うことでセキュリティを強化します。
  • Oracle Cloudエージェントを使用して、iSCSIでアタッチされたボリュームに自動的に接続します
    ・インスタンスの再起動後もiSCSI接続が自動的に維持されるため運用面の手間が省けます。

⑥必要な項目を設定し終えたら「アタッチ」ボタンをクリックします。

⑦状態が「アタッチ済」であることを確認します。これでインスタンスへのアタッチ完了です!

感想

複雑な作業は特になく、簡単に実施できるかと思います! 主要クラウドと比較するとコスト面で優れており今後業務で触る機会もあるかと思うので、継続して勉強&検証をしていきたいと思います。

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