皆様お疲れ様です。ACS事業部亀崎です。
私は現在、 GitHub Universe 2024 の現地参加でサンフランシスコに来ております。
実際には日曜日に到着し、月曜日はパートナー企業向けのイベントに参加しておりました。ということで個人的にはサンフランシスコ3日目。まだジェットラグが残っているという状況ですが、なんとかDay1を乗り切ったところです。そしてDay2も勢いで乗り切ります。
せっかく現地に参加しているのですから、GitHub Universeの内容を細かくご紹介・・・といきたいところですが、そうした内容はGitHub社からも直接リリースされていますし正確ですので、そちらにお任せしようと思います。
ということで、ここでは会場の雰囲気と、発表された内容の個人的な感想を述べていきたいと思います。少しの間だけおつきあいください。
現地 Fort Mason Center より
GitHub Universe '24は ゴールデンゲートブリッジやアルカトラズ島がよく見えるサンフランシスコ Fort Mason Centerというところで開催されています。
こちらはWelcome Gateになります。会場はいくつかのビル(もともと倉庫かなにかではないかと思います。雰囲気はレンガ造りではないですが、横浜赤レンガ倉庫を思わせました)
会場の1つから望むゴールデンゲートブリッジ。
ランチ等は外で食べることになります。どこか会場に入ったら外に出ることないだろうなと思っていたのですが、まさかの外・・・。昼間はいいのですが朝夕はちょっとだけ寒いので現地の方々にあわせて薄着をしていると風邪をひきそうです。
発表内容
今回は(というかおそらく昨年から)内容はAIが話題の中心になっている感じがします。
個人的に一番印象に残っているのは Copilot Workspaceです。少し前にすでに一部機能についてはニュースリリースとか出ていたので、「Copilotで会話しながら自動生成する」ものと考えていましたが、現地の発表やデモをみて少し印象が変わりました。
今回GitHub社では AI Code Genをフェーズ1とフェーズ2という形で説明しています。
フェーズ1はこれまでの形態でその内容は
- AI - infused
- Conversational coding
- multi-model ?(single-model?) functionality
と説明していました。これまでのCopilotはAIに指示を出しながらコードを生成する形、つまり従来の開発シーンにAIを取り入れていくものだったと思います。
フェーズ2はその先の形態で、
- AI - native
- AI agents
- multi-model choices
と、代理人であるAIと一緒に作業をしていく、しかもAIも複数のモデルから選択可能になっています。 実際今回の発表で Claude 3.5 や Gmini 1.5 Proといったモデルが使えるようになったことが発表されていたかと思います。
フェーズ1からフェーズ2への移行は別の言い方で「Human in the loop」から「Agent」への移行とも説明していました。
今回のGitHub Workspaceはまさにこのフェーズ2を実現するサービスになっています。
では、どういったことになるのか。 個人的に感じたのは GItHub Workspaceを組み込んだIDE上で、AIとともにペアプログラムをしている感じだなというものです。 あれして、これして、ではなく(一定の内容の指示はするのでしょうけれど)要件を書いて一緒に実装するイメージです。といってもコードはほぼAIにお任せします(そうすることでTypoとかもなくなるでしょうし、なにより記述が早い)。ファイルも適切に分割していくとも可能です。もちろんリファクタリングなども可能です。
本当にそこにもう一人ペアプログラムしている相手がいるようです(リモート作業が増えて対面じゃないことも増えたと思うので、AIとやり取りしていてもあまり違和感を感じにくくなっているということもあるのかもしれません)。
GitHub社も言っていますが、ここまでくると開発のパラダイムシフトです。人間側(開発者)は今回のユースケースではほぼコードを書くことはありませんでした。(もちろん中身を見て問題がないか確認するなど、ペアプログラミング同様にコーディングスキルは必要になるとは思います)必要になるのは、これから何を実現すべきなのか、要求仕様を出したり、優先順位付けしたりがメインになっていくため今までの開発スタイルを考え直さないといけないかもしれない(人間側に必要なスキルが少し変わってくる)な、と感じた内容でした。
その他の機能
GitHub EnterpriseやAdvanced SecurityなどもAI連携の機能など、かなり強化が図られています。また Data Resiliencyの対応なども発表になっています。
こうした機能は開発チームのガバナンスを考えていくうえで必要の機能も多数あります。企業での開発においてはこれから必須になっていくものではないかと思います。
こうしたイベントの現地参加の意義は、「現地参加者の熱量を直接感じる」とともにスポンサーや出展企業を含めて「技術者に直接質問して今後の参考にする」ということがあります。すべてをブログで投稿できない部分はありますが、質問した内容などをもとに「こういうことできるよ」「こういうやり方もあるよ」といった自分たちなりの解釈を加えてさまざまな形で提供していければと考えています。
まとめ
ということで技術要素が少ない内容で大変申し訳ありませんが、まずはDay1の感想などを投稿させていただきました。
今回のGitHub Universeで紹介されていた各種機能については、現地のGitHub社の方とも「提供していくならこういうことしたいですね」「こういう形で提供できるかもしれませんね」など簡単なディスカッションもさせていただきました。ぜひ、今回登場したサービスを皆様にもご利用いただきたいと思っていますので、ご興味のある方はぜひご連絡ください。
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明日はDay2です。今日以上の驚きがあるのか、期待して臨みたいと思います。
・・・<Day2追記>
別の形でまとめようと思っていましたが、思った以上に内容が重複するのでDay1/2あわせてひとつとしました。 Day2のキーノートではUNIVERSE 10年の振り返り、そしてOSSなどコミュニティへの貢献について述べられていました。これまで同様Public Repositoryでは今回公開されたサービスも利用できるようになっているとのことです。機会があればCopilot Autofixなども試してみたいと思います。
それではまた次回お会いしましょう。