はじめに
こんにちは、クラウド事業部の坂口です。
先月 (2024/9) に AWS AWS Certified AI Practitioner のベータ版を受験し、無事に合格できたので所感を書いていきたいと思います。
(追記)
2024/10/9 時点で AWS AWS Certified AI Practitioner の標準版がリリースされています。
以降、試験内容は標準版に準拠しますのでご注意ください!
目次
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AWS Certified AI Practitioner ベータ版 について
今回はリリース時点で日本語対応していたため、初めてのベータ版受験となりました。
今まで意識してこなかったのですが、AWS Certified AI Practitioner ベータ版には標準版と比べて次のような差異がありました。
試験 | ベータ版 | 標準版 ※推測です |
---|---|---|
試験時間 | 120分 | 90分 |
問題数 | 85問 | 65問 |
合格スコア | 700/1000 | 700/1000 |
受験費用 | 10,000円 | 15,000円 |
出題形式 | 択一選択問題、複数選択問題 |
択一選択問題、複数選択問題 順序付け、内容一致、導入事例 |
上記の通り、AWS 認定資格のベータ版 (AI Practitioner に限らず) は試験時間や問題数が多い代わりに標準版よりも安い値段で試験が受けられます。
もちろん、ベータ版で合格した場合は標準版リリース後も合格として扱われます。
また、以下の AWS ブログにもある通り、AWS Certified AI Practitioner で新しい出題形式が導入されることが告知されています。
この出題形式は AWS Certified AI Practitioner の 試験ガイド にも記載がありますが、私が受験した際のベータ版の試験では見受けられませんでした。
ベータ版では出題されないと言い切れるものか分かりませんが、勉強時のタイミングによってはご注意ください。
※新しい出題形式については、こちらでデモのご紹介があります。知らなかったのですが、私も教えてもらいました
AWS Certified AI Practitioner (AIF) / AWS Certified Machine Learning Engineer - Associate (MLA) から加わった新しい出題形式(並べ替え、内容一致、ケーススタディ)について、こちらのサイトで試験のデモを体験いただけます。https://t.co/KZodPdF6Z6
— Moro ☁ #AWS認定 (@Moro_Cert) 2024年9月18日
試験について
以降は、実際の試験についてや学習について記載していきます。
点数
739
※Foundational レベルなので、合格ラインは 700 点
勉強期間
今回も悪癖が出て、試験日直前に思い立って受験を申し込みしました。
なので勉強できたタイミングは試験の前日~当日午前中ぐらいです。
とはいえ、正確に計測してはいないですが、合わせて ~10h ぐらいは学習できているかな、と思います。
教材
今回は初めてのベータ版受験ということもあって、比較的情報がまとめられていそうな以下の教材で学習しました。
- Udemy:[NEW] Ultimate AWS Certified AI Practitioner AIF-C01
- 試験で問われるような概念やAWSサービスについて体系的にまとめられています
- 解説や資料は英語でしたが、日本語字幕が追加されていたので利用
- Udemy:[Practice Exams] AWS Certified AI Practitioner - AIF-C01
- 試験を想定した練習問題。問題数が多めだったのでありがたかったです
- こちらも英語ですが、日本語に翻訳しつつ利用
また、今回私は利用していないですが、おなじみの以下についても無料の教材として良いと思います。
- AWS Skill Builder:Exam Prep Official Practice Question Set: AWS Certified AI Practitioner (AIF-C01 - Japanese)
- いつもの AWS Skill Builder。お手軽
試験の感想
AWS 認定資格としては既に AWS Certified Machine Learning - Specialty を持っていたのですが、若干記憶が怪しかったこともあり本試験は改めて勉強することに。
AWS Certified AI Practitioner ベータ版で問われる内容について、AI/ML にあんまり知見が深くない私としては大まかに以下で大別して理解。
(なお、試験ガイド ではちゃんとした分類が記載されています)
AI に関連した基礎知識 | AI に関連する AWS サービスの知識、活用 | AI 利用での考え方や AWS サービス |
---|---|---|
基本のAI用語、教師あり/なし・強化学習、データ、 ML手法、モデル、生成AIの基礎概念 etc. |
Amazon SageMaker, Amazon Bedrock, Amazon Transcribe, Amazon Polly, Amazon Comprehend, Amazon Rekognition, Amazon Q etc. |
データセットやバイアス、モデルの安全性や透明性、 AIシステムのセキュリティ、利用できるAWSサービス etc. |
実際に試験を受けてみた感想として、Machine Learning - Specialty と比べてみると出題内容は以下のように感じました。
- AI/ML 関連の知識についての出題は類似した内容もそこそこあった (気がする)
- AWS サービスについては、明確に Amazon Bedrock に関する出題が多く、Amazon SageMaker についても個々のツールについて問われた
また、同じ Foundational レベルでも AWS Certified Cloud Practitioner と比べると、問題文が長めでシナリオチックな内容が多かったです。
逆に回答の選択肢は、 Foundational レベル相応か少し長いぐらいで簡潔なものが散見されました。
総括して、AWS に慣れている人でも AI/ML に知見が深く無い方やAI に関連する AWS サービスになじみが薄い方は、ちゃんと勉強しないと難しそうかな、という印象を受けました。
とはいえ基礎的な AI/ML の知識や AI 関連 AWS サービスの学習につながるので、これから勉強していきたい、という方には入口としておススメできるように感じます。
先述したとおり、試験ガイド では問われる内容についてちゃんと分類され網羅的に記載されているので、概要をつかむ意味でもちゃんと読んでみるとイメージつきやすいかもしれません。
※なお私は試験を受けた後で、試験ガイドをちゃんと読みました
ベータ版自体はいつまで実施されているか分かりませんが、本ブログが AWS Certified AI Practitioner の受験を考えている方の一助となれば幸いです。
それではご機嫌なAWSライフを!
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