APC 技術ブログ

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AWS SSM Change Calendarで日本の祝日を設定する

はじめに

こんにちは、クラウド事業部の山下です。

以前投稿した下記記事にてAWS Systems Manager Change Calendarの概要と設定手順についてご紹介しました。

techblog.ap-com.co.jp

Change Calendarではサードパーティーのカレンダーファイルをインポートすることが可能です。
カレンダーファイルをインポートすることによって、タスク実行のスケジュール設定で日本の祝日も簡単に盛り込むことができるので、今回はこちらの機能について紹介いたします。

どんなひとに読んで欲しい

  • AWSにおけるタスク・ジョブ実行のスケジュール設定で祝日についても考慮したいひと

SSM Change Calendarとは

SSM Change Calendarの概要について改めて簡単に記載いたします。

カレンダーを作成して、タスクを実行する/させないタイミングを制御することができる機能です。
カレンダータイプは以下の2つから選択します。

  • デフォルトで開く:イベントが作成されている期間中は、タスク実行がブロックされる。
  • デフォルトで閉じる:イベントが作成されている期間中に、タスクが実行可能。


手動でカレンダーイベントを自由に作成することができます。⇒前回の記事内で試した機能です。
サードパーティー(Googleカレンダー、Outlook、iCloudカレンダー)のカレンダーファイルをインポートすることも可能です。⇒今回試してみるものはこちらの機能です。

細かい説明や手動でカレンダーイベントを作成する手順などは下記ドキュメントで詳細をご確認ください。

docs.aws.amazon.com

手順

今回はサポートされているサードパーティーのカレンダーのうち、Googleカレンダーのファイルをインポートしてみたいと思います。

Googleカレンダーを開き、日本の祝日カレンダーの縦3点リーダーから設定を選びます。
日本の祝日カレンダーが表示されていない場合は、他のカレンダーの+マーク⇒関心のあるカレンダーを探す⇒日本の祝日にチェックを入れてください。

iCal形式の公開URLが記載されているので、こちらのURLへアクセスしてカレンダーファイルをダウンロードします。

ダウンロードしたそのままのファイルだとタイムゾーンがUTCとなっているため、エディタ等でタイムゾーンをAsia/Tokyoへ変更します。

AWSコンソールでSystems ManagerのChange Calendarに移動し、「カレンダーの作成」を押下します。
任意のカレンダー名・説明を入力します。
Import Calendarでタイムゾーン修正済みのカレンダーファイルを選択します。

カレンダータイプはデフォルトで開くを選び、右下のカレンダーを作成を押下します。
作成済みのカレンダーで日本の祝日がイベント登録されていることを確認します。
※祝日の多い5月のカレンダーを掲載しています。

Googleカレンダーのファイルをインポートすることで簡単に日本の祝日をイベント登録することができました。
オートメーションとこのカレンダーを連携させると、祝日のオートメーションタスク実行を防ぐことができます。(デフォルトで開く、を選択した場合)

(おまけ)Eventbridgeとの連携

Eventbridgeのイベントパターンで、Change Calenderの状態変更を設定することができます。
例えば以下のようなイベントパターンとした場合、指定したカレンダーの状態がクローズになったときにイベントを実行する、というような設定が可能です。

cronでは日本の祝日まではカバーできないので、連携できると便利になると感じました。
EventBridgeとの連携については下記ドキュメントも参考にしてください。
docs.aws.amazon.com

おわりに

今回はSSM Change Calendarで祝日設定・サードパーティーのカレンダーファイルインポートについて紹介いたしました。
どなたかの参考になりましたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!

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