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以前の投稿でもPlatform TeamのBusiness Valueという話題がありました。
PlatformやProductに投資をする立場から考えても、どれだけ効果があるのか、改善しているのかといったことは気になる部分でもあります。
如何にこの効果を確認するか、どういった点を確認したらよいのか、を説明したセッションがありますので、今回2つほどご紹介します。
Session 1) How to measure ROI and make your platform effect visible
ROIのマッピング
ソフトウェアプロダクトのROIは概ね以下のようなものを意識すると思います。
■ Predictability
- Cost / Revenue ( Cashflow / Burn Rate)
- Accuracy (Forecasting vs Actual)
- Value (Investment vs Return)
■ Speed
- Time to Market (Deliver to Consumer)
- Time to React/Fix (Consistent Delivery)
- Velocity (Product Feature shipped)
■ Compliance
- Security (Cyber security / Risks)
- Quality (Product Costs / Reputaton)
- Governance (Reporting Obligations)
こうした指標に沿ったものを測定していきます。
測定指標
実際に測定するのがDORAやSPACE Frameworkといったものになります。
- S: Satisfaction and well being
- P: Performance
- A: Activity
- C: Communication and collaboration
- E: Efficency and flow
これらの指標を単発で測定するのではなく、継続的に測定しそのトレンドを見ていくのが重要です。
Session 2) Best practice insights from Wise on how to measure platform engineering impact
続いても同じようにPlatform engineeringのインパクトを測定する内容です。
正しい領域に投資しているか、何を優先すべきか、Platform / Product(実際に外部顧客に提供しているサービス)のいずれに投資すべきかなど様々な判断をするためにも、それぞれのインパクトを把握することが重要です。
Platform EnginneringのMissionであり、KPIは以下のような領域です、
- Productivity
- Stability
- Efficicency
- Risk
最終的にはこれを金額に定量化するようにしているそうです。 なぜお金(金額)に換算するかというとそれがビジネスでの言語(ユビキタス言語という意味だと思います)であり、ROIなどの算出や、Product Team等異なKPIを用いるチームとのインパクト比較のために必要となるからです。
まとめ
今回2つのPlatform Teamの影響度の評価方法についてのセッションをご紹介しました。やり方は、それぞれの組織に合わせていろいろあるようです。 著名なのはDORAなどの指標を活用することですが、それが唯一の方法でもないということを今回ご紹介したセッションで感じてもらえればと思います。
そして、一番重要なこと。プロダクト同様、最高なそして完全な指標というものはありません。不完全でもまずは始めてそこからフィードバックを得て改善していくことが重要です。
すぐに投資判断などに活用することはできないかもしれませんが、まずは簡単なものからでも始めてみてはいかがでしょうか。