ACS事業部の谷合です。
今回一つの流れとなっている持続可能なシステムについてのセッションのご紹介を行います。
Motivation
一般的に1-10%のDC、ICT間で総電力量が増えているそうです。
そこで、ソフトウエアシステム自体にエネルギー量の計算をさせ、説明責任を持たせたいとのことで、開発を行っているとのことでした。
主には以下のデータを取得することを目的としているようでした。
- Keplerでワークロードごとのエネルギー消費量計算を行う
- 二酸化炭素
- 総電力量
- 二酸化炭素
- OpenTelemetry + Jaegerでの監視をもとにPodレベルで計算を行う
- ストレージリクエスト電力量
- ストレージリクエスト電力量
今回は主にKeplerに焦点を絞ってレポートします。
Demo
以下の流れのデモがありました。
セッション中にデモ動画とリポジトリが共有されていましたので、こちらにも貼っておきます。
- デモ動画
https://asciinema.org/a/5llQQxcBLkZ0DPRReLHMUaPTE - デモ用リポジトリ
https://github.com/yuvalif/sustainability-via-accountability
Keplerアーキテクチャ
- KeplerはeBPFでデータを吸い上げ、集約、モデリング、Metrics化しているとのことでした。 Metrics化したデータをGrafanaで可視化したものがこちらになります。
Keplerのリポジトリはこちらになるので、ご確認ください。 github.com
今後の動向
以下のことに取り組むとのことでした。
- オーバーヘッド
- トレースにはどれだけのオーバーヘッドが発生するのか、またオーバーヘッドを軽減する方法。
- 自動化
- エネルギーの帰属を自動化し、報告し、可視化することは可能か?
- 最適化
- エネルギー消費を抑えるためにリソースを再設定できるか?
- ポリシー
- エネルギー消費量の制限をバケットポリシーとして使用できるか?
さいごに
IT業界でも環境配慮は進んできております。
また、データセンターレベルでいうと、そのものがすさまじい電気消費量の象徴でもあります。
データセンター内のサーバーだけなく、ソフトウエアレベルにまで電気消費量削減が求められる未来が来るかもしれませんね。
あらかじめこういったツールの情報は、仕入れておいてもいいかと思います。
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